☆香月の庵リターンズ☆
原作アラミススキー。「アニ三アラミスは原作アラミスの好みのタイプだよね!」というコンセプトのもと、原作アラミス×アニ三アラミスという異色カップリングをネットの片隅で限りなく追求しています。あと原作考察(ほぼアラミス関係)。
1部アラミスって意外と侮れないのかもしれないという話②
- 2014/04/08 (Tue) |
- 勝手に原作考 |
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1巻15章、リシュリューのこのセリフ。
「(追放された)シュヴルーズ夫人はパリに出てきたばかりでなく、当時の言葉で『カバール』と呼ばれる、ある秘密な通信方法で王妃と連絡を取っていたこと、さらにまた枢機官がこうしたからくりのすみずみまで嗅ぎ付けて、ありとあらゆる証拠を蒐集し、現行犯を抑えようとした瞬間に、公爵夫人の片棒を担ぐ一人の銃士が、陛下にご報告申し上げるため事件の全貌を正確に調査することを命ぜられた警官隊に、抜刀して襲いかかり、公務の執行を妨害した―」
私、今までずっとこれって「ねずみおとし」のことだと思ってたんですけど、最近改めてこの部分読み返してるうちに、もしかしてアラミスが9章で言っていた「アラミスがバッキンガム公爵と間違えられちゃった事件」を指しているのではないかと思うようになってね。
根拠としては
①ダルタニャンはこのときはまだ「銃士」ではない
②ねずみおとしはあくまで「情報収集」が目的(おそらくコンスタンスの行方なりシュヴルーズ公爵夫人やバッキンガム公爵の動向を知る手がかりや関係者を捕えるのが目的)であって、コンスタンスが引っかかったのはある意味偶然。「ありとあらゆる証拠を蒐集し、現行犯を抑えようとした瞬間」ではない。
③ていうか、「現行犯逮捕」というならむしろアラミスの件の方が状況的に現行犯逮捕に近いのでは?
④9章でアラミスが語っていた「博士の姪」はおそらくシュヴルーズ夫人のことだと考えられるため(※)、この公爵夫人の片棒を担ぐ一人の銃士はアラミスである可能性が高い。
(※ 19章でダルが「さしあたり俺はあの『博士の姪』のまねをして、何も言わないことにする」と言っているのは、コンスからすべての事情を聞いてあの晩アラミスの家にいた女性=アラミス曰くの『博士の姪』=シュヴルーズ夫人であることを知っており、彼女がアラミスに何も言わずにパリから去っていったことになぞらえてそういう言い方をしたと思われる。)
というのがあるのですが。
それにアラミスは9章で、枢機官側に自分が勘違いされたことだけ語っていて、自分たちがその後どうなったのか(どうしたのか)については話していないんだよね。そもそも枢機官側の警官隊(ロシュフォール率いる護衛隊?)が人違いだと分かったところで黙って引き下がるはずがないし、アラミスの案外喧嘩っ早い性格を考えると、そこで一戦交えたのは明らかな気がするし…。
…って思ったのですがどうでしょう?(笑)
「いや~やっぱねずみおとしのことじゃね?」っていう意見もあるかもしれないですが、なんとなく、「これはアラミスのこと」と考えるのも面白いんじゃないかな~なんて思ったり。
9章でアラミスが語っていた逢引きがただのデートなのか、それともバッキンガム公の件についての密談も兼ねたデートだったのか定かではないですが、バッキンガム公に銃士の格好をさせたのはこの件が発端…というか、「枢機官の金で王妃様をお助けする(18章)」じゃないけど、皮肉を込めたオマージュにした部分もあったんじゃないかな~とか。
その後リシュリューはロシュフォールに命じてヴァージラル街25番地とラ・アルプ街75番地を家宅捜査させてるけれど、11章あたりのくだりと照らし合わせるとヴァージラル街25番地=アラミスの家のある場所辺りなわけで、15章でアラミスが家宅捜査の時期と前後して5日間ほど休暇をもらって「家事上の用向き」という理由でルーアンに行ったというのがさらっと書かれてるけど、これって絶対捜査の手から逃れるために行方をくらませたってことだよね、とか(笑)。
っていうか、暗かったとはいえ銃士の1人というのが分かっているのにその銃士がどこの誰かは分からなかったのかよ!身元バレさせないなんてアラミスすげぇな、ロシュフォールって「枢機官の懐刀」って呼ばれてて結構凄腕の剣士兼スパイみたいな書かれ方されてるけど、そいつにいっぱい食わせるなんてアラミスは1部でも結構侮れねぇな、と1部アラミスの株が自分の中で急上昇中なのでした(笑)。
…しかし、こう考えてみると、1部アラミスってはっきりしたこと書かれていない分、2部や3部以上に怪しいよね…。バッキンガム公の件に関してはこちらが思ってる以上に積極的に絡んでたのかもしれない。手紙の件もあってシュヴルーズ夫人に振り回されている感のあった1部アラミスだけど、実は結構自主的に動いてたんじゃないかなぁ…。
2部でダルがアラミスに会いに行ったくだりを読んだとき、アラミスの何をそんなに警戒する必要があるのか、アラミスってそんなに警戒する必要のあるやつだったっけ?なんて思ったのですが、なるほど、1部でコレならそりゃ警戒もするよね…。
拍手、ありがとうございました!!
「(追放された)シュヴルーズ夫人はパリに出てきたばかりでなく、当時の言葉で『カバール』と呼ばれる、ある秘密な通信方法で王妃と連絡を取っていたこと、さらにまた枢機官がこうしたからくりのすみずみまで嗅ぎ付けて、ありとあらゆる証拠を蒐集し、現行犯を抑えようとした瞬間に、公爵夫人の片棒を担ぐ一人の銃士が、陛下にご報告申し上げるため事件の全貌を正確に調査することを命ぜられた警官隊に、抜刀して襲いかかり、公務の執行を妨害した―」
私、今までずっとこれって「ねずみおとし」のことだと思ってたんですけど、最近改めてこの部分読み返してるうちに、もしかしてアラミスが9章で言っていた「アラミスがバッキンガム公爵と間違えられちゃった事件」を指しているのではないかと思うようになってね。
根拠としては
①ダルタニャンはこのときはまだ「銃士」ではない
②ねずみおとしはあくまで「情報収集」が目的(おそらくコンスタンスの行方なりシュヴルーズ公爵夫人やバッキンガム公爵の動向を知る手がかりや関係者を捕えるのが目的)であって、コンスタンスが引っかかったのはある意味偶然。「ありとあらゆる証拠を蒐集し、現行犯を抑えようとした瞬間」ではない。
③ていうか、「現行犯逮捕」というならむしろアラミスの件の方が状況的に現行犯逮捕に近いのでは?
④9章でアラミスが語っていた「博士の姪」はおそらくシュヴルーズ夫人のことだと考えられるため(※)、この公爵夫人の片棒を担ぐ一人の銃士はアラミスである可能性が高い。
(※ 19章でダルが「さしあたり俺はあの『博士の姪』のまねをして、何も言わないことにする」と言っているのは、コンスからすべての事情を聞いてあの晩アラミスの家にいた女性=アラミス曰くの『博士の姪』=シュヴルーズ夫人であることを知っており、彼女がアラミスに何も言わずにパリから去っていったことになぞらえてそういう言い方をしたと思われる。)
というのがあるのですが。
それにアラミスは9章で、枢機官側に自分が勘違いされたことだけ語っていて、自分たちがその後どうなったのか(どうしたのか)については話していないんだよね。そもそも枢機官側の警官隊(ロシュフォール率いる護衛隊?)が人違いだと分かったところで黙って引き下がるはずがないし、アラミスの案外喧嘩っ早い性格を考えると、そこで一戦交えたのは明らかな気がするし…。
…って思ったのですがどうでしょう?(笑)
「いや~やっぱねずみおとしのことじゃね?」っていう意見もあるかもしれないですが、なんとなく、「これはアラミスのこと」と考えるのも面白いんじゃないかな~なんて思ったり。
9章でアラミスが語っていた逢引きがただのデートなのか、それともバッキンガム公の件についての密談も兼ねたデートだったのか定かではないですが、バッキンガム公に銃士の格好をさせたのはこの件が発端…というか、「枢機官の金で王妃様をお助けする(18章)」じゃないけど、皮肉を込めたオマージュにした部分もあったんじゃないかな~とか。
その後リシュリューはロシュフォールに命じてヴァージラル街25番地とラ・アルプ街75番地を家宅捜査させてるけれど、11章あたりのくだりと照らし合わせるとヴァージラル街25番地=アラミスの家のある場所辺りなわけで、15章でアラミスが家宅捜査の時期と前後して5日間ほど休暇をもらって「家事上の用向き」という理由でルーアンに行ったというのがさらっと書かれてるけど、これって絶対捜査の手から逃れるために行方をくらませたってことだよね、とか(笑)。
っていうか、暗かったとはいえ銃士の1人というのが分かっているのにその銃士がどこの誰かは分からなかったのかよ!身元バレさせないなんてアラミスすげぇな、ロシュフォールって「枢機官の懐刀」って呼ばれてて結構凄腕の剣士兼スパイみたいな書かれ方されてるけど、そいつにいっぱい食わせるなんてアラミスは1部でも結構侮れねぇな、と1部アラミスの株が自分の中で急上昇中なのでした(笑)。
…しかし、こう考えてみると、1部アラミスってはっきりしたこと書かれていない分、2部や3部以上に怪しいよね…。バッキンガム公の件に関してはこちらが思ってる以上に積極的に絡んでたのかもしれない。手紙の件もあってシュヴルーズ夫人に振り回されている感のあった1部アラミスだけど、実は結構自主的に動いてたんじゃないかなぁ…。
2部でダルがアラミスに会いに行ったくだりを読んだとき、アラミスの何をそんなに警戒する必要があるのか、アラミスってそんなに警戒する必要のあるやつだったっけ?なんて思ったのですが、なるほど、1部でコレならそりゃ警戒もするよね…。
拍手、ありがとうございました!!
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