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☆香月の庵リターンズ☆

原作アラミススキー。「アニ三アラミスは原作アラミスの好みのタイプだよね!」というコンセプトのもと、原作アラミス×アニ三アラミスという異色カップリングをネットの片隅で限りなく追求しています。あと原作考察(ほぼアラミス関係)。

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アラミスって結局フィリップのことどう思ってたんだろうね、という話

二次小説「とりひき」の方でもちょっと触れたこと。あの話の補足説明とでもいうか…。

かなり身も蓋もないこと書いてあるので、一応隠してあります。

「続きを読む」からどうぞ。

※6月24日加筆あり。青字の部分です。


拍手ありがとうございました!!


拍手[1回]




私、アラミスはフィリップに対して終始「道具」以外の感情は抱いていなかったと思うんだよねぇ。

というのも、10巻37章でフィリップに「私のために尽くし、私の父になってくれたまえ」と言われ、

アラミスはしんみりした。心の中いかつて知らぬ感動を覚えたが、その印象もすぐに消えてしまった。

《この王子の父、そうだ、私は聖なる父だ》とアラミスは思った。

ってシーンあるじゃない?私、最初読んだとき、ここよく分かんなかったんだよね。「いくら王子に『私の父になってくれたまえ』って言われたからって何コイツ自分で『聖なる』とか言っちゃってんの?wちょっと図に乗りすぎなんじゃないですかアラミスさんww」って思ったんだけど、王子の父になることに対する感動が消えたのなら、なんでその後「この王子の父~」って続くんだろうって。

ところが最近、この「聖なる父」というのがどうやら法王の呼称の1つだということを知りましてね…。

これ、「俺は法王になるんだ」って意味だったのだとしたら、「しんみりして、かつて知らぬ感動が心にわいてきたけどすぐにそれが消えてしまった」のも分かる気がするんだよね(…フィリップに対する情よりも自分の野心の方が勝ってしまったと言ってしまったらあまりに身も蓋もなさすぎかもしれないけど…)。

それ以来、ああ、アラミスは最初から別にフィリップの父になろうとか、父として彼を庇護しようとか全然思ってなかっんだなぁって思うようになったんだよね。

もし彼がフィリップを息子として庇護しようと初めから考えてなかったのだとしたら、11巻2章でアラミスがフィリップのことあっさり見捨てられたのも、分かる気がするんだよね。まぁ私はこの「見捨てた」って言い方好きじゃないんですが。だって一番最初に思い当たったのがフィリップのことだったわけだし…。一応、色々と思い悩んでたわけだし…。

ただそれにしたってポルトスのときみたいに、「置いて行ったら苦しむに違いないし、俺のせいで死なせるわけにはいかない」って思ったわけではないからねぇ…。

11巻2章のアラミスの独白部分って、アラミスの焦りを表現するためためか単語や短いフレーズポツポツ出している感じなので、なかなかに分かりにくいんだけど、まず最初に思い至ったのが国内情勢ってうのが何とも…(;´д`)。「戦争?」とか「泥沼のような内乱?」って思ったってことは、フィリップを連れ回せば「我こそは真のフランス国王なり」という旗印が立ち(少なくとも自分は王子にそう吹き込んでたわけだから)、それだと国を二分する内戦になりかねないだろうし、下手をしたら泥沼化するかもしれないって思ったってことかなぁ。

アラミスにしてみれば、今回の計画の大元の目的は「フィリップの王位の正当性を主張すること」ではなかったはずなので、それが前面に出る方策っていうのは丸っきり本意ではなかったのかもね。例え内乱で勝利してフィリップが正式に王位に就いたのだとしても、フーケが自分から離れて行っちゃったわけだから、「それじゃ意味ないよ」みたいな感じだったのかなぁ。まぁ本人フランス国内を内乱に導くつもりはこれっぽっちもなかったっていう言い方でもすれば少しはアラミスの面目も立つかもしれんけど。

で本人、「俺がいなくなったら、俺と同様、王子も滅んでしまうだろう」の後に「そんなこと誰が分かる?」って思ったってことは、フィリップを置いていったとしても、王族なわけだし処罰されるとしてもせいぜい以前のように牢獄に入れられ一生を送るようになるくらいで命は保障されるって思ったのかもな。

(「フィリップの命まではとられないだろう」の根拠としては、「運命通りの結果になるのだろうか」と「有罪の判決を受けた以上、王子はそのままでいればいいのだ」の部分が自分の中であるんだよね。まぁ正直この部分の本当の意味はちょっとよく分からないんだけど…9巻10巻あたりだったかなぁ?「フィリップが牢獄に入れられたのはルイ14世とふり二つという生まれながらにして罪を負ったせい」とか「牢獄で日陰の内に育つことを運命づけられた~」とかいう表現が出てたと思うから、もしかしてそのことを言ってるのかなぁとも思ったり。「運命通りの結果」=「牢獄での日陰の生活」で、「有罪の判決[ルイ14世とうり二つであるという生来の罪]を受けた以上、王子はそのまま[運命通りの結果のまま]でいればいいのだ」みたいな)。(いやもちろん「有罪」=「陰謀の失敗」、「運命通りの結果」=「陰謀失敗した場合の滅びの道」とも考えれるけど…。)
  
フィリップの命まで取られることはないのなら、少なくとも泥沼のような内乱の危険性を冒してまで一緒に連れ回すよりは、置いて行ってフィリップの情況を一旦元に戻して、後の交渉のカードとして使った方が事を運びやすいかもって考えたのかも…。

11巻2章の時点でここまで考えられてたかどうかは分からないけど、その後ブロワに行くまでにはこの辺の道筋というのが彼の中で出来上がってたと思うんだよね。彼自身アトスに話してるわけなんだから。スペインに着いたらフィリップが監禁されていることを理由にルイ14世と和議の交渉をする」って。だからやっぱりアラミスにとって、フィリップは「道具」だったのかなって気がするんだよね。
 
「道具」っていう言い方がいくらなんでもちょっとアレなようなら、ポルトスやフーケ様のように「情」で結ばれた関係とはまた違った関係だったっていうかね…。フィリップはアラミスに情を抱いてたかもしれないけど、アラミスの方はそうではなくもうちょっと割り切ったというか、ドライな感情だったのかもな。

フィリップ置いて行くことを決心したアラミスの行動を良く解釈しようとするならば、陰謀に失敗したら失敗したなりに騒ぎを大きくするのではなく、首謀者である自分の責任において現状をできる限り元に戻そうとしたって考えるのもアリかなぁとは思うけれども。。。

ただまぁいずれにしろ、アラミスはフィリップに可哀想なことしたなって多少は思っててくれてるといいなと思ってるので、小説の方では待遇面の要求出させてみたんだけどね(その辺怠ったら協力しねーぞ的な感じで)。ただ交換条件の1つにしたせいか、元々私がそういう風に思っているせいなのか、やっぱり道具の範疇超えなかったな、という気がします…(汗)。
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