☆香月の庵リターンズ☆
原作アラミススキー。「アニ三アラミスは原作アラミスの好みのタイプだよね!」というコンセプトのもと、原作アラミス×アニ三アラミスという異色カップリングをネットの片隅で限りなく追求しています。あと原作考察(ほぼアラミス関係)。
7月25日拍手お返事
- 2014/07/27 (Sun) |
- 拍手お返事 |
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7月25日に頂いた拍手コメントのお返事です。
続きを読むからどうぞ。
…なんか、今回の拍手コメントのお返事に関連して11巻15章の中文読んでたら、またちょっと気になる所が出て来たので(「裏目ばかり出る~」の後の部分。いや、前からちょっと気にはなってはいたんだよ…そんな自分の才能自慢するために陰謀企てたわけではないだろうって…)、それは今度別項を立てて語ろうと思います。誰得か知らんけどw
拍手のみも、どうもありがとうございました!!
>藤乃さん
コメントは遅くなっても全然構いませんよ!!
やっぱりあそこ、気になりますよね(笑)。だってそんないつも裏目に出てるわけじゃないですもん。
原文は難しかったですか…。中国語も結構難しかったです。抽象的な単語が多くて訳しづらいというか…(;´д`)
とりあえず手元で確認できる訳書2種、ざっくりとですが直訳気味に訳してみました。紫の部分が該当箇所です。
<訳書A>
●阿拉密是军人,教士,又是外交家。他高雅,贪婪而又狡诈。他的一生好像总是把美好的事物当作台阶,从而使自己上升到邪恶之中。
(訳)→アラミスは軍人であり聖職者であり、外交官であり、洗練された人物であると同時に、貪欲でまた狡猾でもあった。彼の一生はあたかも、常に美しいものを踏み台とし、自らを邪なものの中に身を投じさせているかのようであった。
<訳書B>
●阿拉密斯是个军人、主教和外交家,文雅,贪婪,狡猾,他向来总是把生活中的美好的事物当做过渡到丑恶的事物的踏板。
(訳)→アラミスは軍人、司教、外交官であり、上品ではあったが貪欲で狡猾でもあった。彼はこれまで常に彼の周りの美しいものを、醜悪なものに移行するための踏み板としていた。
ダル物の「そのような特徴」というのが両書とも「美好的事物(訳書Bではその前に彼の周り[原文ママだと「生活の中」]のが入っていますが)=美しいもの」で、「裏目」の部分が「邪恶=邪である、邪悪である」とか「丑恶=醜い、醜悪である」です。
「丑恶」には「無様である」っていう意味もあるから「無様なものに移行する」=「最終的に無様になる」=「裏目に出る」ってことかなって一瞬思ったんですけど…。
ていうか、「美しいもの」って何だよ!?って思うんですけど(笑)。そもそも訳書Bの「醜悪なものに移行する」の主語は何?アラミス本人のこと?といろいろ「?」マーク出まくりです(笑)。
ただまぁ、なんとなくですけど、「あいつのやることはいつも裏目に出るよね」とかそいういう感じではなく、「あいつは頭いいし洗練されてて上品で…そういうを美徳をちゃんと備えているのに、なんでいっつも陰謀の渦中に身を置くかなぁ!(もっとマシなことに頭使えばいいのに)」というダルの嘆きみたいに取れなくもないな、という感じがしました。
個人的には、この部分の角川版がどうなってるのか気になるのですが…。角川版ってこの部分ありましたっけ??角川版って抄訳だし、訳しづらいところは物語全体の流れを損なわせない範囲でカットされてたりしてるので、もしかしてなかったかなぁなんて思ってるんですが…。手元にないので確認できないのがもどかしいです(´・ω・`)
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COMMENT
ありがとうございます!
そうなんですよ~、なんか抽象的な文でよくわからないというか…。文法的にもわからないところがあったりして。でも、「いつも裏目に出る」という言い方ではないような?実はその次の文もよくわからないのですが…。
ちなみに角川版「仮面の男」では、ここらへんは丸ごと省かれていて無かったです。中国語版みたいに、他にも訳があればいいのに…。でも、暁さんの解説、すごく参考になりました!本当にありがとうございました~。
一応原文貼っておいてもいいですか。どなたか…なんつって。「武人であり、司祭であり…」の文と「高貴な精神の持ち主では…」の二文にあたる部分です。
Soldat, prêtre et diplomate, galant, avide et rusé, Aramis n’avait jamais pris les bonnes choses de la vie que comme marchepied pour s’élever aux mauvaises. Généreux esprit, sinon cœur d’élite, il n’avait jamais fait le mal que pour briller un peu plus.
中国語版でいう「美しいもの」にあたるのは「les bonnes choses de la vie」で、そのまんま英語にすると「the good things of life」?ほんと、これも何を指すんだろ?って感じなのです…。
あと、「才気をひけらかすために悪事を企む」というのも、私もよくわからないです。アラミスはどちらかというと、むしろ隠そうとしてるように思えるんですよね~。フーケとの関係も、ベル・イールの築城に関わってることも、やけに隠そう隠そうとしてませんか?このへんも暁さんのご意見お聞きしたいです(*^_^*)
長々と失礼しましたm(_ _)m
Re:ありがとうございます!
そしてやはり角川版にはありませんでしたか…。11巻2章の「起訴する張本人」のところとか、1章の「ポルトスを公爵にする」っていうところの後のポルトスに関するフィリップとの会話とか、「ここ他のところではどう訳されてるんだろう??」と思ったところが軒並みカットされていた記憶があるので…。「訳しにくい所や読者に誤解を与えそうなビミョーなところは物語全体のストーリーを損なわせない範囲内でカットする」というのは文芸翻訳でよくある翻訳テクニックの一つだし、そもそも抄訳なのでまぁ別になかったからどうというのでもないのですが、角川版には「くっそやられたwwww」感が強かったりします(笑)。
貼っていただいた原文をグーグル翻訳にかけてみたのですが、性能のせいもあって分からなかった…(笑)。ただ「悪い(所?)に登る」という日本語が出て来たので中文の訳書Aに近い文章なのかなぁ…っていう気がしました(アレはさらに直訳すると「美しい物を階段にして邪なもの(こと?)の中に登っていく」になので)。
>あと、「才気をひけらかすために悪事を企む」というのも、私もよくわからないです。
ですよね!!私も「アラミスむしろ隠そうとしてなかったっけ?」って思ってました。いや確かにフーケ様には言っちゃてたけど!仮にそのこと言ってるのだとしても「これまでに様々な悪事を企んできた」と「過去から今までずっと」というニュアンスになっているので「?」と思ったというか…。この部分もちょっと本気出して(笑)解読してたらなかなか興味深い事実(?)に直面したので次回あたりまとめようと思います。「裏目ばかり出る」のところ以上によく分かんなかったですがw