☆香月の庵リターンズ☆
原作アラミススキー。「アニ三アラミスは原作アラミスの好みのタイプだよね!」というコンセプトのもと、原作アラミス×アニ三アラミスという異色カップリングをネットの片隅で限りなく追求しています。あと原作考察(ほぼアラミス関係)。
11巻32章
- 2014/05/23 (Fri) |
- 勝手に原作考 |
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11巻32章「すでに海の方に身をかがめ、半ば小舟から乗り出していたアラミスは―」の部分、これってやっぱり、司教猊下入水自殺図ろうとしてるってことでいいんでしょうか?
読むたびにいつもひっかかるんだよね…。自殺というのはキリスト教最大のタブーなわけで、それをキリスト教の高位聖職者が犯しちゃうなんてそんなバカな…そもそもアラミスみたいなふてぶてしい人が自殺なんて…とも思うし…。
なので、もう覚悟を決めて艦船に乗り移ろうとしているのかな、その直後に「梯子を下したまえ、諸君」なんて言ってるくらいだから王軍の艦船とアラミスの乗っている小舟の距離はもうかなり縮まってるだろうし…と思ったんだけど、乗り込むためには梯子を上って行く必要がある=艦船の入り口(?)はアラミスの遥か頭上ってことを考えると、「海の方に身をかがめる」のは変…だよね…。
アラミスの視線が海の底に注がれる⇒そこには真っ暗で恐ろしい深淵が広がっていた⇒すくいあげた海水に女友達にでもするように優しく微笑みかける⇒海のほうに身を乗り出す…って途中のセリフ抜かして一連の動作を繋げて考えると、もう不吉な予感しかしないというか…。
まぁ仮に入水したとしてもおもりになりそうなもの持ってないみたいだし、すぐ傍には彼に忠誠を誓っているブルトン人、艦船の中には大勢の兵士もいるわけで、絶対引き上げられちゃいそうな気もしなくはないし(か…かっこ悪っ)、そもそも例え引き上げられなかったとしても悪運のかなり強い人だから、気付いたらスペインの浜辺に打ち上げられてて、数年後「やあ、久しぶり」とか言ってひょっこりダルタニャンの前に姿を現してそうですが(笑)。
以下、アラミスが入水自殺図ろうとしてたことを前提として話を進めます。もしかしたら苦手な人いるかもしれないので一応隠しときます(別にそんなグロい話してないけどね)。「続きを読む」からどうぞ。
拍手、ありがとうございました!!
上にも書いたけどキリスト教にとって自殺というのは最大のタブーなわけで、これを犯したらぶっちゃけ天国には行けないわけなんですよ。アラミスは立場上、(信じてたかどうかはともかく)そのことは誰よりも良く分かっていたはずで…。
小説内では状況描写しかしてないから完全な想像になるけど、「真っ暗で恐ろしい深淵」って完全に地獄のイメージのような気もするんだよね…。「女友達にでもするように優しく微笑みかける」ってもう、生を諦めて身体を完全に海にゆだねようとしている気がするし…。
例え魂はポルトスと同じところに行けなくとも、身体だけはポルトスの近くに、みたいな感じだったのかな…。
そして、そんな時に確実に助かる道が突然示されたときの彼の心境って、どんなものだったんだろう…。
少なくとも「助かったぜラッキー!」ではないと思うんだよね。いや、それももちろんあるかもしれないけど、それだけではないというか…。
ラ・ポモーヌの艦長さんの名前を聞いて、はっと我に返ったって感じなのかなぁ。例え捕らえられて殺されるのだとしても、自分の口からアトスとダルに事の顛末を伝えるのが自分に残された最後の責任、それを果たすまでは死ねない、みたいな。11巻35章によると、アラミスがダルに宛てた手紙はルイとコルベールに先に手に入れられてたみたいだし、しかもルイはその手紙からアラミスの居場所を突き止め、スペインからアラミスをフランスに連れてくることもできたそうだけど、その危険性を他ならぬアラミスが熟知していなかったわけないと思うんだよね…。それでも敢えてアトスとダル宛てに手紙を書いたということは(アトスはともかく、ダルは実質国王の直接の管理下にあるわけだから、手紙が国王側に渡る危険性は高いわけだし)、そんな風に思った部分もあったんじゃないかなぁ…。
まぁこの辺のアラミスの心境というのは、一言では言い表せないものなんでしょうけど(なんかこういう考察するのも野暮な気がしてきた・汗)。
それはそれとしてこの絶望的な状況にあっての突然の大どんでん返し、肉体から解放されたポルトスの魂がアラミスを助けるために最後に奇跡を起こしてくれた―って私は受け取りたいんですけど、どうでしょう?
そしてアラミスも、そんな風に感じ取ってくれていたらいいな。アラミスがその後も生き続けたのは、ポルトスのその気持ちを受け止めたから、みたいな(ちょっと綺麗すぎですか?)。
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