☆香月の庵リターンズ☆
原作アラミススキー。「アニ三アラミスは原作アラミスの好みのタイプだよね!」というコンセプトのもと、原作アラミス×アニ三アラミスという異色カップリングをネットの片隅で限りなく追求しています。あと原作考察(ほぼアラミス関係)。
国王すり替え計画の考案時期
- 2014/06/09 (Mon) |
- 勝手に原作考 |
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6巻の終わりくらいから7巻26章あたりって、なんかフーケ陣営の慌てふためきぶりってのが伝わってくるようで面白いですよね。
だって誰もが「マザランが死んでこれからはフーケ様の時代!」って思ってて、そんなところに親政始めたいルイとコルベールがフーケ様に対していきなり牙を剥いてきたわけだから…。しかもコルベールって、国王ですら名前の知らない、いわゆる「小物」だったわけでしょ?フーケ様なんか最初は歯牙にもかけてないような感じだったし(「ちびのコルベール」だの「マザラン殿の三太夫」だの…)。正直フーケ陣営にとっては「青天の霹靂」みたいな部分もあったんじゃないかなぁ…。
恐らくアラミスもそうだったんじゃないかと思うんだよね。アラミスがフーケ様に仕えていたのは、本人が何と言おうとマザラン亡き後フランスの政治の実権握ったフーケ様に枢機卿にしてもらって、その後法王に―っていう心づもりは絶対あったと思うから(まぁ彼は自分が心底気に入った人にじゃないと仕えないフシがあるから、フーケ様のこと大好きだったのは本当だとは思うけど←この辺ダルとは大きく違うところだよね)。7巻24章でダルがヴァンヌにやってくるまでは、余裕綽々で比較的のんびり暮らしてたんじゃないかなぁ。
ただ、そんな王国随一の実力者とお近づきになれた幸運を自分一人で満喫しようとしないところがアラミスだと思うんだよね。10巻で「僕は何をしてもきっと成功するだろうが、その時はきっと君も仲間に入れてあげるよ」っていうアラミスのセリフあるけど、これって3部の彼の行動スタンスだと思うんだ。「せっかく自分が王国第2(ゆくゆくは第1)の実力者とお近づきになれる幸運に恵まれたんだから、その幸運を友達にも分けてやろう」っていう。国王すり替えのときも、それが成功したときの友達の分け前についてもしっかり考えてたわけだし。そういや1部でも、余分にもらっちゃった馬をダルにあげたりしてたな…。王妃様と懇意にしている恋人との関係をダルのためにフル活用してたし。2部でも友達助けるためにフロンド派内の自分のコネクション使って軍隊動かしたわけだし。腹黒いところばかりがクローズアップされがちな彼だけど、元々そういう所のある人なんだろうね。
ポルトスをベル・イールの築城に誘ったのも、恐らく最初は自分が持てた幸運の分け前を分けてあげたい、だったんだと思うんだなぁ。「フーケ様ならポルトスが欲しがっている公爵の位を簡単にくれるだろう。でもそのためには実績が必要だよね。よし、要塞建築に誘ってやろう。考えるのは自分だけど、ポルトスがやったことにすればいいわけだし」的な。(ついでにどっかの誰かさんみたく、「要塞作るには大きな岩とか持ちあげなきゃいけないけど、そうするとポルトスのあの腕力が懐かしいな」なんて思ってたらいい・笑)。
それ考えると、アラミスは他の2人にも声かけようとしてたのかもしれないね。ダルとアラミスの思考のシンクロ率を考えてみても、ダルがイギリス行に他の3人を誘おうとしたように、アラミスも最初はダルとアトスにも声掛けようとしたと考えるのが妥当かも…。ただしダルのように直接足を運ぶんじゃなくて自分の配下使っての身辺調査(笑)。そして、「あー、アトスとダルタニャンは今イギリスかぁ…。じゃあしょうがないか。まぁアトスは王権信奉者だからフーケ様が国王陛下を大事にしていれば特に問題ないはずだし、ダルタニャンは…ああ王室と仲違いして…え?仲直りしたの?あーでも彼ならリシュリューやマザランに仕えたようにフーケ様にも仕えてくれるだろうから心配ないよね」っていう感じでこの2人(特にダル)のことは放っておいたのかもなぁ。7巻26章でダルを仲間に引き入れようと言ったフーケ様に「もう時期を逸してしまいましたから無理です」って言ってたのに、9巻16章でダルに「フーケ様に仕えない?」って聞いてるってことは、やっぱ本人7巻24章までは結構状況を楽観視してた部分があったと思うのよ。
仮に7巻24章の時点かそれより前からフーケ様に対して陰謀が企まれているとか、今後フーケ様の立場がかなりマズいことになるという情報をキャッチしてたら、(後に司教区ほったらかしてフーケ様につきっきりだったことを考えると)のんきに聖体行列になんか参加してなかっただろうし、それこそダルが王室と仲違いした頃合いを見計らって自分の側につかないか話を持ちかけてたと思うんだよね(敵に回ったら誰よりも厄介だってのは本人が一番良く分かってるわけだから)。話は一めぐりするけど、それ考えるとリョードとデムリの処刑のことは本当に知らなかったんじゃないかなって気がするんだわ。「コルベールって何者かね?」っていうのも、実は意外と本当に「えっ誰?」な状態だったのかもな(笑)。ダルに対して必要以上に疑心暗鬼になっていたのも、絶対大丈夫だと思っていたところに怪しげな格好して明らかに何か探りに来た風だったからなんだろうな…。
アラミスって、フィリップの存在をかなり早くから知っていたので、正直国王すり替え計画ってどのあたりから考えてたんだろう?もしかして結構早くから練ってたのかしら?ってずっと思ってたんだけど、こういう(↑)こと考えると実は結構直前になってからなのかもしれないね。まぁ彼が若い頃から上流階級の人達とお付き合いしてたのは、将来自分が枢機卿(ひいては法王)になるための基盤づくりもあるだろうし、そんな基盤づくりの中で出会えた自分の庇護者が万一窮地に立たされた場合の奥の手として王子を使うというのは考えてはいたのかもしれないけれど…。バスティーユの長官に自分の知己を配していたところを見ると、一応構想自体はあったって感じかな?本気になった(具体的な計画を練った)のはつい最近という感じで。
ではいつごろ本気になったのか…だけど、個人的には7巻26章の最後(「ほどなくしてその頭脳は冷静さを取り戻した」の部分)が一番怪しいと思ってます(笑)。
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