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☆香月の庵リターンズ☆

原作アラミススキー。「アニ三アラミスは原作アラミスの好みのタイプだよね!」というコンセプトのもと、原作アラミス×アニ三アラミスという異色カップリングをネットの片隅で限りなく追求しています。あと原作考察(ほぼアラミス関係)。

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国王すり替え計画の考案時期

6巻の終わりくらいから7巻26章あたりって、なんかフーケ陣営の慌てふためきぶりってのが伝わってくるようで面白いですよね。

だって誰もが「マザランが死んでこれからはフーケ様の時代!」って思ってて、そんなところに親政始めたいルイとコルベールがフーケ様に対していきなり牙を剥いてきたわけだから…。しかもコルベールって、国王ですら名前の知らない、いわゆる「小物」だったわけでしょ?フーケ様なんか最初は歯牙にもかけてないような感じだったし(「ちびのコルベール」だの「マザラン殿の三太夫」だの…)。正直フーケ陣営にとっては「青天の霹靂」みたいな部分もあったんじゃないかなぁ…。

恐らくアラミスもそうだったんじゃないかと思うんだよね。アラミスがフーケ様に仕えていたのは、本人が何と言おうとマザラン亡き後フランスの政治の実権握ったフーケ様に枢機卿にしてもらって、その後法王に―っていう心づもりは絶対あったと思うから(まぁ彼は自分が心底気に入った人にじゃないと仕えないフシがあるから、フーケ様のこと大好きだったのは本当だとは思うけど←この辺ダルとは大きく違うところだよね)。7巻24章でダルがヴァンヌにやってくるまでは、余裕綽々で比較的のんびり暮らしてたんじゃないかなぁ。

ただ、そんな王国随一の実力者とお近づきになれた幸運を自分一人で満喫しようとしないところがアラミスだと思うんだよね。10巻で「僕は何をしてもきっと成功するだろうが、その時はきっと君も仲間に入れてあげるよ」っていうアラミスのセリフあるけど、これって3部の彼の行動スタンスだと思うんだ。「せっかく自分が王国第2(ゆくゆくは第1)の実力者とお近づきになれる幸運に恵まれたんだから、その幸運を友達にも分けてやろう」っていう。国王すり替えのときも、それが成功したときの友達の分け前についてもしっかり考えてたわけだし。そういや1部でも、余分にもらっちゃった馬をダルにあげたりしてたな…。王妃様と懇意にしている恋人との関係をダルのためにフル活用してたし。2部でも友達助けるためにフロンド派内の自分のコネクション使って軍隊動かしたわけだし。腹黒いところばかりがクローズアップされがちな彼だけど、元々そういう所のある人なんだろうね。

ポルトスをベル・イールの築城に誘ったのも、恐らく最初は自分が持てた幸運の分け前を分けてあげたい、だったんだと思うんだなぁ。「フーケ様ならポルトスが欲しがっている公爵の位を簡単にくれるだろう。でもそのためには実績が必要だよね。よし、要塞建築に誘ってやろう。考えるのは自分だけど、ポルトスがやったことにすればいいわけだし」的な。(ついでにどっかの誰かさんみたく、「要塞作るには大きな岩とか持ちあげなきゃいけないけど、そうするとポルトスのあの腕力が懐かしいな」なんて思ってたらいい・笑)。

それ考えると、アラミスは他の2人にも声かけようとしてたのかもしれないね。ダルとアラミスの思考のシンクロ率を考えてみても、ダルがイギリス行に他の3人を誘おうとしたように、アラミスも最初はダルとアトスにも声掛けようとしたと考えるのが妥当かも…。ただしダルのように直接足を運ぶんじゃなくて自分の配下使っての身辺調査(笑)。そして、「あー、アトスとダルタニャンは今イギリスかぁ…。じゃあしょうがないか。まぁアトスは王権信奉者だからフーケ様が国王陛下を大事にしていれば特に問題ないはずだし、ダルタニャンは…ああ王室と仲違いして…え?仲直りしたの?あーでも彼ならリシュリューやマザランに仕えたようにフーケ様にも仕えてくれるだろうから心配ないよね」っていう感じでこの2人(特にダル)のことは放っておいたのかもなぁ。7巻26章でダルを仲間に引き入れようと言ったフーケ様に「もう時期を逸してしまいましたから無理です」って言ってたのに、9巻16章でダルに「フーケ様に仕えない?」って聞いてるってことは、やっぱ本人7巻24章までは結構状況を楽観視してた部分があったと思うのよ。

仮に7巻24章の時点かそれより前からフーケ様に対して陰謀が企まれているとか、今後フーケ様の立場がかなりマズいことになるという情報をキャッチしてたら、(後に司教区ほったらかしてフーケ様につきっきりだったことを考えると)のんきに聖体行列になんか参加してなかっただろうし、それこそダルが王室と仲違いした頃合いを見計らって自分の側につかないか話を持ちかけてたと思うんだよね(敵に回ったら誰よりも厄介だってのは本人が一番良く分かってるわけだから)。話は一めぐりするけど、それ考えるとリョードとデムリの処刑のことは本当に知らなかったんじゃないかなって気がするんだわ。「コルベールって何者かね?」っていうのも、実は意外と本当に「えっ誰?」な状態だったのかもな(笑)。ダルに対して必要以上に疑心暗鬼になっていたのも、絶対大丈夫だと思っていたところに怪しげな格好して明らかに何か探りに来た風だったからなんだろうな…。

アラミスって、フィリップの存在をかなり早くから知っていたので、正直国王すり替え計画ってどのあたりから考えてたんだろう?もしかして結構早くから練ってたのかしら?ってずっと思ってたんだけど、こういう(↑)こと考えると実は結構直前になってからなのかもしれないね。まぁ彼が若い頃から上流階級の人達とお付き合いしてたのは、将来自分が枢機卿(ひいては法王)になるための基盤づくりもあるだろうし、そんな基盤づくりの中で出会えた自分の庇護者が万一窮地に立たされた場合の奥の手として王子を使うというのは考えてはいたのかもしれないけれど…。バスティーユの長官に自分の知己を配していたところを見ると、一応構想自体はあったって感じかな?本気になった(具体的な計画を練った)のはつい最近という感じで。

ではいつごろ本気になったのか…だけど、個人的には7巻26章の最後(「ほどなくしてその頭脳は冷静さを取り戻した」の部分)が一番怪しいと思ってます(笑)。

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7巻24章~26章

アラミスって結局、デムリとリョードの件ってどの程度まで知ってたんですかね?

7巻24章でのダルとの会話ではあまり関心を示していなかったし、その後26章では彼自身が「グールヴィルとペリッソンの手紙で知った」って言ってるから、もしかしたらホントに知らなかったのかも…?なんて最近思うようになってるのですが。

っていうか恐らく、7巻24章での

・「なぜ暴動が起きたんだい?」という質問→無関心
・「フーケ殿の友人の2人の徴税請負人が絞首刑にされた」→司教の眉が少し動いた

からして、リョードとデムリのことは知ってたけど(実際に面識あったかどうかはともかく、名前くらいは知っていただろう)、パリでの暴動、そして絞首刑にされたことまではこの時点ではまだ知らなかったんじゃないかと…。

彼の情報網の情報伝達速度がどの程度なのか良く分からないけど、グールヴィルの手紙とペリッソンの至急報を受け取ったのがトゥールってことを考えると、少なくともダルがヴァンヌに着いた時点ではまだ彼の元にはこの情報が届いてなかったんじゃないかなぁ…。至急報より早く着くとは思えないし…。

24章はダルと腹の探り合いしているシーンだから、どれが本心でどれが演技なんだか良く分からないし、アラミスかなりの情報通だし、何よりダルのことむっちゃ疑ってるから、最初はパリでの暴動の件も含めて全部知ってたんじゃないかなぁって思ってたんだけど。

アラミスがダルのことをむっちゃ疑ってたのは、25章のダルの独白(?)にあるように、単にダルがみすぼらしい格好していきなりやってきたからなのかもなぁ…。「きみ、何しに来たの?また宮仕え始めたんでしょ?そんな格好してこんな所くる理由なんて国王の命令以外何かあるの?僕に何か用があるならもっと正々堂々とした格好で来ればいいのに…。超怪しい…」的な感じで。

ていうか、今読み返して思ったんだけど、アラミスってば最初っからかなりストレートに「ここに何しに来たの?」って聞いてるよね。ことごとく躱されてるけど。

(ていうかアラミスって、ファンのひいき目も入ってるだろうとは思うけど、3部ではダルと腹は探り合ってはいても結構率直じゃね?逆に率直過ぎて必死さが伝わってきてツライというかドキドキするというか…)
  
で、色々話聞いている内になんかパリでフーケ様に対して陰謀が企てられているっぽいことを悟ってサン・マンデに急行―という流れか。

アラミスでも知らないことがあったって…なんか新鮮だな…。

ああーでもいきなりアトスやラウルの話題振ってるってことはグレーヴ広場で何かあったってことは知ってるのかな…。ダルの口割るために別の話題から攻めようとしたのかもしれないけれど…。ポルトスがこのことで間の抜けたこと言い出しやしないかと思って突然話題変えたりしてるから、やっぱ知ってたんだろうか…うーん。。。。

…とちょっと収拾つかなくなってきたところで次回に続く(笑)。
  
  
拍手、ありがとうございました!

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ペリッソンになりたい・・・

7巻26章の最後の方「(アラミスが)フーケの書斎の前まで来ると、突然誰かが抱き着いてきた。アラミスが着いたと聞いて、事務室から飛んできたペリッソンであった」

このシーン読んで「ペリッソンになりたい!!><」と思ったアラミスファンは私だけですか?(笑)

いやだっていきなりアラミスに抱き着けるんですよ!いいなぁ私も司教猊下ぎゅっとしたい!ぎゅっとしたい!!!o(>ロ<o) (o>ロ<)o

しかもアラミスも愛情(注:友情です)のこもった態度でそれを受け入れてくれるですよ!疲労困憊なのに!いいなぁ私も司教猊下にぎゅっとされたい!ぎゅっとされたい!!!o(>ロ<o) (o>ロ<)o (注:原作には抱擁返したとは書いてません)

…とまぁ私のアホな戯言は置いといて(笑)。

この後ストーリーはほぼアラミスの独壇場になるし、アラミスがベル・イールに落ち延びてからはフーケ様の取り巻きの中でアラミスの話題している人誰もいないから、正直アラミスと彼らってどの程度親しかったのか良く分からないんですけど、この後アラミスはペリッソン、グールヴィルと一緒に仕事してるし、リョードとデムリの件でもあの2人はアラミスに手紙送ってたから、やっぱそれなりに親しかったのかなぁ?

まぁ手紙はね、「フーケ様ピンチです!!」ってアラミスに限らず各地にいるフーケ陣営の人たちに送ってたのかもしれないけど。アラミスにだけ送ってたってのもそれはそれで仲よさげで良いと思いますが。ああでも「邸ではこの到着を待ち焦がれていたらしい」ってあるし、ペリッソンも「アラミスの到着を聞いて飛んできた」って書いてあるから、アラミスにだけ送ってたのかなぁ?フーケ様のお邸でアラミスの到着が待ち焦がれてたのは先にポルトスが到着して、手紙渡してたからなんだろうけど…。

いずれにせよ、このシーン、ペリッソン「わー!フーケ様のピンチに駆け付けてくれてありがとう!!」、アラミス「おおよしよし、僕が来たからにはもう大丈夫だよ」とかいう会話が言外で成立してたりしたらかわいい(笑)。

しかし2部のアラミスだったら、男にいきなり抱き着かれたりしたら思い切りぶん殴ってそうな気がするんですがw

そうでなくとも疲労困憊の時にいきなり抱きつかれたらあまりいい気はしないと思うんだけど…。

アラミスでさえデレさせる(?)ペリッソンの親和力…すげー。

このシーンのおかげで私、ペリッソンには「やたら人なつこい犬っころ」なイメージ持ってます(笑)。

(しかしアラミスって、気に入らない人にはとことん冷たいけど、気に入ってる人に対しては優しい部分があるから、やっぱペリッソンのことはそれなりに気に入ってたのかなぁ…)
 
 
拍手、ありがとうございました!

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6月1日拍手お返事

6月1日に頂いた拍手コメントのお返事です。

続きを読むからどうぞ。


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中国のダル物スレがアツすぎる件

このところ更新相次いだのは、たまたま見つけた中国のダル物スレの内容が熱くて熱くてね…スイッチ入っちゃったんですよー(^^;)。…まぁちょうど体調悪くてゲームできなくて時間もてあましちゃったっていうのもあるんですが。

なんかもー私も語りたい語りたい!!ってな感じになっちゃってねー。ツイッターの方が手軽に呟けるからダル物専用ツイ垢立ち上げようかと思ったけど、ツイッターなんてリアルタイムでTL見てなければ気づかれないし字数制限もあるし、そもそもアレ、アカウント持ってない人じゃないとレスにしろふぁぼるにしろできないわけだし、やっぱ腰据えて語るならブログだよねー、カテゴリーで分けられるし検索機能もついているからログ探しやすいしーって思ったので(ハッシュタグつければいいんだろうけどいちいちつけるのめんどくさいんだよ…)やっぱ三銃士は当分ブログで行こうと思いましたよ、うん。

…ていうか、他の方の原作語りが読みたい…。ええもちろん3部のアラミスフォローしてるやつを(笑)。

ちなみにスレ自体はBBCで新しい三銃士のドラマが始まるにちなんで開設されたもののようです。今年1月8日に開設されて、最後の書き込みが1月30日で終わってる…。最初原作(第3部)の話から始まって「ポルトスの息子」とか「アラミス最後の恋」まで話題が及び、BBC三銃士の感想?で終わってます。なかなか熱い。

スレは2ページあるらしいんだけど1ページ目(多分1月8日~14日・15日までの書き込み分)が見れなくて(2chみたいに件数が上限に達したら収納されちゃう仕組みなのかしら?)、2ページ目しか読めませんでした。2ページ目の内容の濃ゆさから察するに1ページ目もなかなか熱い内容だったに違いないと思ってるんだけど…くぅぅぅ…!

久しぶりだな三銃士でこんなアツい原作スレ見るの。

あまりのも熱すぎて全部訳して紹介したいくらいなんですが、さすがにそれはめんどくさい権利的にやばいかもと思ったので、気になったところだけ抜粋する形でご紹介します(それだってどうなんだ?って思うけど)。見事にアラミスに偏ってますがね。紫字は訳文、黒(灰色?)字は私のコメント&訳注です。誤訳してないかどうか若干不安ですがemoji
 
「続きを読む」からどうぞ。異様に長くなったから2~3回くらいに分けてやった方が良かったかもしれない…。(ちなみにスレ自体はこちら。)


拍手、ありがとうございました!
  


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