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☆香月の庵リターンズ☆

原作アラミススキー。「アニ三アラミスは原作アラミスの好みのタイプだよね!」というコンセプトのもと、原作アラミス×アニ三アラミスという異色カップリングをネットの片隅で限りなく追求しています。あと原作考察(ほぼアラミス関係)。

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中国のダル物スレがアツすぎる件③

<前回までのあらすじ>

中文の「アトス、ポルトス、また会おうぜ!アラミスよ、永遠にさようなら!」の訳は「アトス、ポルトス、俺は来たぜ(もしくは『今から行くぜ』)。アラミスよ、さらば!」―この「さらば」の部分は主に死別の時に使われる言葉なので(元々の意味は「永遠に別れる」だけど、辞書には大抵「死別を指すことが多い」とか「主に死別を指す」「死別のこと」という但し書きがついていたりする)、中国のファンの間ではこのフレーズに対する日本のような議論は起こるはずない…と思っていた暁さんだったが…(→「続きを読む」へGO!)

(※注意書きは前回と一緒です)

拍手、ありがとうございました!


拍手[3回]



事の起こりはこの部分の英訳フレーズが紹介されたことでした。

●「Athos, Porthos, farewell till we meet again! Aramis, adieu forever」…この部分は今思い返してもさみしくなるよ。もう彼らとは永遠に会えないんだなって。実在の人物じゃないとはいえさ。

(↑へのレス)このフレーズについては以前(別の)三銃士の掲示板で話題になったことがあるんだよね。ここの中国語訳は「阿多斯,波尔多斯,我来啦,……阿拉密斯,永别了(アトス、ポルトス、俺は来たぜ。アラミスよ、さらば!)」。これは理解できるよ。ダルは死んでしまったアトスとポルトスに会いに行って、生きているアラミスには別れを告げたんだって。だけど英語の「farewell till we meet again」って良く分からない…(- -)

#辞書によるとfarewellって「さらば」「ごきげんよう」という別れの挨拶で、goodbyeより古風な言い方だそう。「さようなら、また会う時まで」みたいな感じ?

(↑へのレス)ここよく分からないよね。私フランス語分からないから以前フランス語分かる友達に聞いてみたんだけど、そのコは英語は中文より(フランス語)原文の意味に近いはずだって言ってた。まぁ確かにそうなんだろうけど…そう考えると余計に分からない。アラミスだって不死身ってわけじゃないだから、「adieu forever」はないと思うんだ…。
ここは中国語の方が分かりやすいよ。英文はよく分からん…。

#個人的に、ここの中文訳は結構秀逸なんじゃないかと思っています。ていうか英語も「永遠にさようなら」なのかw

…で、この後「フランス語原文はどうなってる?」→「Athos, Porthos, au revoir! --Aramis, a jamais, adieu!だよ」→「au revoirってどういう意味?」「a jamais, adieuの意味は?」というお決まりの話題になり…。

au revoirは調べてみたらgoodbyeの意味みたいということを知って、ますます「?」になり…。

日本語だと「また会おうぜ」なので、彼女達が「au revoir」や英文の何が良く分からないと言っているのかちょっと分かりづらいと思うので説明すると、要するに「これから再会するのになんで『別れの挨拶』なの?」っていうことなんですよ。中国語は明らかに「ダルはアトスとポルトスに会いに行く」っていうニュアンスなのでね。「死別するアラミスにさようなら言うのは分かるけど、既に死んでいるアトスとポルトスにまでお別れ言うなんてどういうことだよダル!(T0T)」ってとこでしょーか。

まぁ、「『au revoir』は『goodbye(さようなら)』というよりは『see you next time(また会いましょう)』の意味」で一応は納得できたみたいですが。

ちなみになんで中国語は「俺は来たぜ(今から行くぜ)」みたいな訳なんだよっていうと、中国語にはそれ一つで「また会おう」を表す言葉がないんですよ(;´Д`)強いて挙げるなら「再见」というのがあるけれど、コレ、単独だとただ単に挨拶としての「さようなら」の意味しか持たないんだよね。「また会いましょう」の意味を持たせたかったらその前に時間とか場所を表す言葉をつけないとダメっていう…。

翻訳者も苦肉の策だったんだろうな…。私は結構良い処理の仕方なんじゃないかと思うんだけど(疑問を挟む余地が全くないので)。まぁ「再见」になってるのもあるんだけどね(このブログでよく取り上げてる訳書Aは「再见」)。二度とお目にかかれない意味の「さようなら」に対する意味を持つ「さようなら」といったら「再见」しかないだろう、字面の上では「再び会う(再びまみえる)」だし、と言われてしまえばそれまでなんですが。

さて、「a jamais, adieu(英訳:adieu forever)」の部分。なんでアラミスだけ「永遠に」なんだよっていう。

●この部分については英語圏の人たちも私たちと同じような疑問を持ってるみたい。中には、ダルタニャンは「自分はアトスやポルトスと天国で会えるけど、アラミスは地獄に落ちるって思ってたんじゃないか」って人もいた。

#英語圏にもこーゆーこと言う人いたんだな(;´Д`)

(続き)…まぁ地獄も悪くはないかもしれないけどさ、この人はっきり言って考えすぎだよ。最後にアラミスに対する穏やかな非難があるのはまぁいいとしても、地獄に落ちるところまでは絶対行ってないと思う。

(大学のフランス語科卒の人)ちょっと難しいところではあるけれど、(フランス語の方に)「地獄に落ちる」(の意味)はないよ。ここは「(中国語でいうところの)永别了」、「もう二度と会えない」の意味。

●ダルタニャンのこのセリフの解釈については私もずっと悩んでた。彼はもしかしたらポルトスの死について、最後までアラミスに対して何か思うところがあったのかもしれないけれど、さすがに「アラミスは地獄に落ちる」にはびっくりだわ。ダルにそういう意図は絶対なかったはず。

#ですよねですよねぇ?地獄行きはないですよねぇぇ?

●「a jamais」は「永遠に」、「adieu」は別れを告げたり、暇乞いをするときの言葉だから、二つ合わせて「永别了」でしょ。私はこの部分は、「ダルタニャンの死をもってこの物語は終わった。その後のことは誰も分からない。アラミスは一人この世に残されてしまい、友達に会うことは永遠にできなくなってしまった…」ってことだと理解してるけど…。

#まぁ結局は「人によって解釈はそれぞれ」ってことで落ち着いたっぽいけど(ていうかそれしか落とし所ないよな…)。

どうしてもアラミスは地獄行きだと言い張りたい人には、このスレにあった次のコメントをご紹介したいと思いますよ。

●4人とも血で手が汚れてるんだから、(天国か地獄かっつったら)全員もれなく地獄行きでしょwせいぜい落ちる地獄の種類が違うくらいで…。

…噴いたwもう皆仲良く地獄で再会すればいいんじゃないかな。

ところで私ずっと気になってたんだけど、フランスではこのセリフについての解釈ってどうなんですかね?やっぱ問題になってたりするの??

ちなみにこのスレのコメントに「『a jamais』は『永遠に』『もう二度と』のニュアンスが非常に強い」というのがあったのですが、私は「わざわざニュアンスが強い言葉を敢えて使っているのなら、『俺は死んでもう君とはこの世では永遠に会えない。残念だなぁ!』っていうダルの気持ちの強さを強調してるんじゃないの?」ってふと思いました。フランス語のことは良く分からないけれど…。

…しかし、英文からこの議論に発展するとは思ってなかったよ(^^;)(そしてまさか「永遠にさようなら」よりも「また会おうぜ」の方にツッコミと戸惑いが来るとは思ってなかった)

 

【おまけ】

<アラミスがスペイン語ペラペラだった件。いつ習ったんだろうね?>

●シュブルーズ夫人は彼の恋人で王妃の腹心、しかも王妃はスペイン人。その関係でスペイン語できたんじゃない?

●アラミスは神父になりたかったんだから、複数の外国語を習得しててもおかしくはない。ラテン語やギリシャ語もできたはずだよ。

●当時はスペイン語できるフランス人は多かったみたいだよね。2部ではダル自身が「英語は分からないけどスペイン語は分かる」って言ってるし、ポルトスでさえも(←失礼w)聞き取れてたみたいだから…。

#私もずっと不思議だったんだけど、あ、そーかなるほどね~。疑問が一つ解決しました(^▽^;)
    
<ラウルの母親がアラミスの元カノなのにアラミスがそのことを全く気にしていない件>

(読んだ)当時、フランス人のこの手の“おおらかさ”にショックを受けたわ…。

●まぁフランス人は、今も昔もこの辺のことは全く気にならないみたいだよね。

#ここってそんな軽く流せばいいとこだったのか!(笑)大統領の不倫疑惑発覚したとき「え?政治とプライベートは別物でしょ?」って涼しい顔して街頭インタビューに答えてたフランス人いたけど、あんな感じの感覚ってことでいいのかw

<意外とみんなやってたw>

●イエズス会の歴史を調べてみたんだけど、今のフランシスコ法王が初のイエズス会出身の法王だった。……アラミスは法王になれなかったのか……(←お前妄想しすぎw)

●あー私も同じようなことやったことあるわ…。ルイ14世時代の法王のリスト調べまくったんだけど、スペインやフランス出身の法王いなくてね…orz

#あー…私もやりました。ショックでしたwせめて同時代にスペインかフランス出身の法王がいれば妄想広がるんだけどねぇ…。

(↑へのレス)分かる!私もフランス元帥のリストにダルタニャンの名前見つからなくて(史実では元帥になってないって知ってたとはいえ)ショックだったから!!

#海の向こうにも仲間がいてくれて嬉しいです(笑)

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