☆香月の庵リターンズ☆
原作アラミススキー。「アニ三アラミスは原作アラミスの好みのタイプだよね!」というコンセプトのもと、原作アラミス×アニ三アラミスという異色カップリングをネットの片隅で限りなく追求しています。あと原作考察(ほぼアラミス関係)。
アラミスをアラミスの後ろ盾としたいわけ②
- 2012/03/07 (Wed) |
- AA談義 |
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前回の続きです。例によって例の如く折りたたんでおりますので、「続きを読む」からどうぞ。
なんか今回内容がえらく硬くなってしまった…(そしてまた続いてしまった…)。分かり難かったらスミマセン(汗)。
拍手どうもありがとうございました!!
前回でも触れたとおり、当時キリスト教が大分広まっていたとはいっても民衆・一般貴族レベルではまだまだ古くから伝わる迷信に左右される傾向があったわけですが、ちょうどそれと対極にあるのがキリスト教勢力なんですよね。
当時のキリスト教と迷信の関係っていうのは今の科学と宗教みたいなもので…キリスト教の聖職者というのは当時の非科学的な、何の根拠もないただの迷信を、過去のギリシャ哲学とかキリスト教の宗教思想などで「科学的に」説明することで信頼と尊敬を得ていたそうです。
ダル物11巻、ポルトス死後のアラミスとブルトン人とのやりとりがあるじゃないですか。望遠鏡を「悪魔の力を使って作ったもの」と思っていてそれを使うのを躊躇っている船乗りをアラミスがなだるっていう。アレが彼らの本来の役割(の1つ)なんだよね。
前回魔女裁判について触れたけど、アレって裁判にかけられたら即有罪確定っていうんじゃなくて、実際裁判の過程で魔女ではないと証明されて無罪になったケースも数多く存在するそうです。ただ、そのためには「この人はあなた方と同じ人間であって魔女じゃないですよ」と論理的に説明できる人が必要なんですよね。
とは言っても魔女裁判起こっている時点でもう民衆や取調官はヒステリックになっているはずで、じゃあそういう迷信的な考えに支配されてて、なんかもう普通にものを言っても聞いてもらえなさそうな人たちを説得できるのって誰だろうって考えたら、「それはもう教会の聖職者しかいないんじゃない?」って思ったんですよ。
ついでにいうと魔女裁判っていうのはあくまで民衆裁判で、教会は積極的に関与してはいなかったそうです。教会の異端審問に移されて無罪になったケースもあるらしいし。魔女狩りの頻度・残酷さは地域ごとに差があるけど、その差は教育(キリスト教教育)が普及しているかどうかの差にあるのだそうで、実際知識階級の多いところでは魔女狩りは行われず、行われてもそんなに残忍ではなかったとか。時代が下るにつれヨーロッパ全土で魔女狩りが行われなくなったのは、時代とともに教育が普及して行ったからなんていう説もあるくらいで…。
つまり、教会関係者が後ろ盾としてついていれば、例えアニ三アラミスに魔女の疑いがかけられても、論理的かつ正当な方法でその疑いを晴らすことができると思ったんですよ。
ただそうはいっても、キリスト教に「女性は、アダムを誘惑し楽園追放の原因をつくったイブの子孫であり、その原罪を常に負い、女性は男性よりも劣った存在である」という女性蔑視の考えがあるのは事実で(イエス・キリストが説いた教えっていうのは「神の前での男女平等」なので本来の教義とはズレるんだけど、そんなのは古くからの信仰や外国の信仰との融合でどこかに行ってしまったらしい)、男性と対等に行動できる女性の存在を好ましく思わない聖職者の方が大多数だと思うんですよね。
でもほんの一握り、そうじゃない人達がいるんですよ。彼女達の能力をちゃんと認めて、自分(もしくは自分の部下)と同じ「人」として見ている人種ってのがね。どういう人達かと言うと、政権上層部、もしくはそこに入らんとしている権謀術数の野心家の方々。リシュリューとか原作アラミスのタイプね。特にリシュリューはその代表格だと思うんですよ。彼って女スパイを結構使ってるじゃないですか。まぁ彼の場合は「フランスのためになるものだったら何だって使う」というスタンスであくまで自分の目的を達成するための「手駒」に過ぎなかったんでしょうが。でもそれってつまり裏を返せば、彼女達の力を認めていないとできない(少なくとも、彼女たちを劣った存在と見ていたらできない)ことだと思うんですよね。
<つづく>
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