☆香月の庵リターンズ☆
原作アラミススキー。「アニ三アラミスは原作アラミスの好みのタイプだよね!」というコンセプトのもと、原作アラミス×アニ三アラミスという異色カップリングをネットの片隅で限りなく追求しています。あと原作考察(ほぼアラミス関係)。
翻訳十人十色
- 2012/05/13 (Sun) |
- 中文版ダル物比較 |
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仕事柄、色んな人の翻訳を読むのが好きです。原文の同じシーンの翻訳を読み比べるのが好きなんですよね。人によって訳仕方が色々なので、同じところを読んでいても新たな発見があるというか。(ああ、こういう風な訳仕方もあるのかーと参考になったり)
まぁそんなわけでダル物も読み比べしたいんですけど、生憎完訳版が鈴木力衛訳のしかないので、中文版のを読んでたりしています。(自分の好きなシーンとか気になるシーン限定)
で、最近気になったのがダル物10巻41章、アラミスがダルをだまくらかすことに成功した部分。「うまうまと騙されたダルタニャンが立派に見え、自分を信用しているダルタニャンを見ると決まりが悪くなった」のところ。この部分の中訳がこんな風になっているんですよ。
「ダルタニャンを欺けたことはアラミスにとっては勝利を意味したが、友人の信頼を裏切ってしまったことを恥ずかしく感じた」
えっ…まさかアラミス、ダルとの友情で苦悩してたの?しかもこの後のアラミスの、「顔が赤いのを隠すためにダルを抱きしめながら『もう行くのかい?』と言った」の部分は「(自身の)困った表情を隠すために」になってるんだよね。
…アラミス、困ってたんだ!ダル騙したことで心痛んでたんだ!!
いや、邦訳版も中文版も結局は同じことを言っているんでしょうけど、日本語読んだときはアラミスがダルとの友情との間で苦しんでいるとは全然思わなかったんですよね。あっさり(でもなかったけど)騙されたダルの素直さにダルが自分よりも一回り大きな人間に見えて、自分の狡猾さを引け目に感じた、俺って小さな人間だなぁみたいな、そんな受け取り方をしていたので。まぁ単純に私の読解力の問題なんでしょうけど、まさか彼の中でそんな葛藤があったとは夢にも思ってなかったんですよ。ダルを騙すことに成功したのは彼にとっては「勝利」以外の何物でもなかったわけで、そのためにホッと安心することはあっても心痛めたり悩んだりなんて全然しない、むしろ友達だろうが何だろうが平気で人を騙せる人だと思っていたので、びっくりしたんですよね。「僕は昔と同様君のことが好きだ」っていうセリフも、ダルを信じ込ませるためのパフォーマンスだと思ってたから…。
原文がどうなっているのか分からないのですが…あーでも角川版だっけ?映画「仮面の男」の公開に際して販売されたやつ。アレのこのシーンも鈴木先生版と同じような訳になっていたから元々原文はそんな感じで、中文版のはむしろ意訳かな…。
うん、でもこのくらい意訳してくれた方が、11巻の「ダルタニャン、僕がどれだけ君のことを愛していたか、分かってくれたらなぁ!」が嘘っぽくなく聞こえる…(笑)。
そして上の中文版の一文読んで思ったことは、この章でアラミスがダルに「僕がこちら側についていなければ、君だってフーケ様のこと悪く言ってただろう?」って言ってたけど、それはアラミスにとっても言えることで、ダルが友達じゃなかったら、自分の計画を邪魔する最大の障害としてきっと容赦なくダルを排除しようとしていたと思うんだよね。少なくともフィリップに、ダルをそのまま銃士隊長として重用してくださいとは言わなかっただろう。
「僕は昔と同じように君を愛している。僕が君を警戒しているとしたら、それは他の人のせいであって僕たちの友情が変わったわけではない。僕は何をしてもきっと成功するだろうが、その時はきっと君も仲間に入れてあげるよ」(※鈴木先生訳のとはちょっと違ってます)って言ったアラミスの言葉は、(多分ダルとの会話の中での数少ない)彼の心の内から出た本当の本心だったんだろうなー。
おそらくそれまではダルを騙すことは何とも思ってなかったんだろうけど―まぁひょっとしたら多少の罪悪感を抱かないこともなかったのかもしれないけど―、ここにきてダルが自分を信頼しきっているのを見て自分のしていることが恥ずかしくなった…「あ…」って思ったんだなきっと。それを考えるとこの41章のダルとアラミスのやりとりがとても痛々しく思えてくる。今までのダルとアラミスのやりとり…というか腹の探り合いは2人の智略比べを楽しむ感じで読んでたんだけど、もうそんな風には読めないなー。
拍手ありがとうございました!!
バービーの三銃士
- 2012/05/04 (Fri) |
- その他三銃士 |
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バービーで三銃士ってやってたんですね~。今回中国行って、三銃士関係はあってせいぜい飛行船三銃士のDVDくらいだろうと思ってて…DVD売り場に降りたのは実をいうと飛行船三銃士のDVD探すのが目的だったんだけど、DVD見つからなかったんですよ(中国で上映されていたのかどうかも確認しないまま行っちゃったのでもしかしたらやってなかったのかも知れないですが…でも有名な監督が作ったものだからやってないわけないとは思うんだけどね~)。なのでまさかこんな形で三銃士に出会えるとは!!とかなりコーフン気味で(同行者を1階に1人残して自分だけもう一度1階から地下1階に降りて・笑)写真撮ってきました。
まずは下りエスカレーターから一枚↓
ブレたので手振れ補正ONにして上りエスカレーターから一枚↓
手すり邪魔!!!(泣)
帰ってきて写真良く確認してみたらDVD売ってたそうなので、ちゃんと探して買ってくればよかったー!!!!
でもネットで探してみたら動画あったので(http://www.tudou.com/programs/view/Pvx8ZMXjOxI/)(ちみに音声英語で中文字幕です。版権的に良いのかよく分からないので直リンクはしてません)早速見てみたのですが、
なにコレ意外と面白ぇ!!
内容は、銃士になることを夢見てガスコーニュからパリにやってきたコリーンCorinneが同じく銃士になることを夢見る3人の女の子(ルネRenée、アラミーナAramina、ビベッカViveca)と共に、ルイ王子を亡き者にして自身が王になろうとたくらむ摂政フィリップの陰謀を阻止すべく立ち上がる、というストーリー。
名前はとりあえず聞こえたまんまで書いたので実際日本語として文字に起こした場合として合ってるのかどうかは謎ですが(スペルは字幕やEDクレジットで確認してますけど)、三銃士の名前だけでもアニ三アラミスファンなら萌えられるんじゃないでしょうか(笑)。
見る前までは、ここの銃士隊はみんな女の子ばかり(というか基本原作と性別逆の設定)なのかと思っていたら、コリーンは「女の子が銃士になれるわけないだろ」と門前払いされたりと意外とリアル。トレビルにも軽くあしらわれてたし~。アニ三アラミスもパリに来たばかりの時はこんなだったんじゃないかなと妄想。銃士になるために4人で一生懸命秘密の特訓してるのが中々涙ぐましいです。ちなみに4人は宮廷で下働きしている女中さんで、コリーンはクビになったコンスタンスの代わりに働くことになったという設定。
陰謀もありがちなんだけど結構手が込んでて子供向けなんだろうけど結構クオリティ高い印象受けました。コンスタンスのほかにもダルタニャンとウィンター伯爵夫人も名前だけ出てきたり、と原作ファンも意識してるんじゃないかなーと思えるところがちらほらら。(ちなみにコリーンはダルの娘という設定の苗字が「ダルタニャン」という設定)。
まぁ三銃士に至ってはアラミーナ以外元キャラが誰なのか名前からも言動からも分からなかったですけど(笑)。アラミーナはやはりというかなんというか、恋多き乙女のようでした。「アラミーナってば男ときたら見境ないんだからアラミーナにとっては男の人はみんな理想の王子様でしょ?」なんて言われてたし(笑)。
ちなみにあの3人の中ではアラミーナが一番同情心強いようで(というか単なるお人好し?)、一番最初にコリーンのこと許してました。ビベッカはコリーンが連れてた猫に懐柔されてたな(笑)。最後まで冷たかったのはむしろルネで、「私はあの子のこと信用できないわ。つい最近この町に出てきた田舎者じゃない?」とかなんとかかんとか言ってたし、コリーンを自分達の家に泊めることになったときも「あなたお金持ってる?(コリーンが金渡す)…一週間ね」って宿泊費せびったりしてたしなー。むしろルネの方がアラミスっぽい?まぁでもみなさん個性的でかっこよくて楽しかったです。ルイがコリーンに思いを寄せてたみたいだったけど、2人がくっついてハッピーエンドにならなかったところもイイ(笑)。
日本語版は残念ながら出ていないようなのですが、「バービー」「三銃士」で探せば上のURL以外にも動画とか情報サイトとか見つかるんじゃないかなぁ。
アニメ自体は2009年にできたものらしいのでちょっと古いみたいだけど。
良かったら見てみてね☆
私欲だけではない…のかな?
- 2012/04/24 (Tue) |
- 勝手に原作考 |
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いやでもそのあとに、「私を枢機官にして宰相にして、そのあとで法王にしてください」って言っているからやっぱ私欲もあるんだろうなぁとは思うんだけど。
「枢機官になってそのあと法王になろうと思ったからフランス一の実力者(フーケ様)に取り入ったのに、国王陛下がフーケ様のこと嫌ってるよ!フーケ様を通して国王に口添えしてもらおうと思ってたのに意味ないじゃん!…っていうかあのコルベール邪魔だなー。どうしよう…ダルタニャンに
…やっぱ自分中心か(笑)。
拍手、ありがとうございました!
アラミスとベーズモー
- 2012/04/21 (Sat) |
- 勝手に原作考 |
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この巻の見どころも数あるけれど、その中でもアラミスのベーズモーに対する態度が回を追うごとにどんどんでかくなっていくというか、高圧的になっていくのが読んでて楽しいです。
8巻ではまだ司教猊下とバスティーユの典獄っていう立場の違いはあるけどわりと対等な友達だったのが、10巻でイエズス会の懺悔聴聞僧ときて管区長だってことが分かって(というかアラミスがバラして)からというのが…。そのちょっと前まで普通に楽しく飲み食いしていたもんだから、アラミスの態度の変わりっぷりがね。アラミスの身分のバラし方もかなり意図的…というかいじわるなので、一言で言ってしまうと「ベーズモー可哀そうだな(笑)」と。
もうこの二人は元の関係には戻れないんじゃないですかねー。まぁアラミス自身は覚悟の上というか、むしろこういう時のために敢えて付き合ってたんだろうけど。少なくともベーズモーは「身分なんて気にせず親しく付き合ってくれる気さくな司教様」って思ってただろうからね。
つうかここのアラミス、気持ちいいくらい高圧的だよね。「私が君のためにしてあげているんだから、考える癖は捨てたまえ」とか。
しっかしこの27・28章のアラミスは規則規則って
拍手ありがとうございました!
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